普通車の維持費は年間27万~43万円が目安
普通車の維持費は、年間走行距離1万km、駐車場代とローンを除く条件なら、年間およそ27万~43万円が目安です。
月にならすと約2万2,000~3万6,000円。排気量が大きくなるほど自動車税は上がり、車体の重さや燃費、タイヤの大きさも費用に響きます。
車を買ったあと、毎月のガソリン代だけを見ていると「思ったほどかかっていない」と感じることがあります。
ところが春には自動車税、車検の年には十数万円。
わが家でも、忘れた頃にまとまった請求が来る感覚がありました。
普通車が必要な暮らしなら、無理に手放す必要はありません。
ただ、年間でいくら使っているかが見えると、次の車検や買い替えにも落ち着いて備えられます。
この記事では排気量別に、家計から出ていくお金を同じ条件で比べます。
駐車場代、ローン、車両購入費は含めていません。金額は車種、登録時期、地域、年齢、補償内容、整備状況によって変わります。
普通車の年間維持費に含める7項目
乗らなくても必要な固定費
普通車を持つと、走行距離が少なくても税金や保険料がかかります。まずは次の7項目で考えると、費用の抜けが減ります。
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- 任意保険
- ガソリン代
- 車検の点検・整備費
- タイヤ、オイル、バッテリー、修理の積立
自動車税は排気量で決まり、2019年10月以降に新車登録された車なら、1.0L以下は年2万5,000円、1.0L超~1.5L以下は3万500円、1.5L超~2.0L以下は3万6,000円、2.0L超~2.5L以下は4万3,500円です。
2019年9月以前の登録車は税率が異なり、一定年数を超えたガソリン車などは重課される場合があります。
一方、重量税は名前のとおり車両重量で決まります。同じ1.5Lでも軽いコンパクトカーと重いSUVでは同額とは限りません。
自賠責も車検時にまとめて払いますが、家計では2年分を半分にして、1年分として考えると分かりやすくなります。
走り方で差が出るガソリン代
ガソリン代は「年間走行距離÷実燃費×ガソリン単価」で計算できます。年1万kmを実燃費15km/Lで走るなら、170円/Lの場合は約11万3,000円。実燃費10km/Lなら17万円です。
税金の差より、燃費の差のほうが家計に大きく表れることもあります。
カタログ燃費ではなく、給油量から出した実燃費を使うのがコツです。
通勤の渋滞、短距離の送迎、冬場の暖房などが続くと、カタログどおりには走らない。
ここは少し現実寄りに見積もっておいたほうが安心です。
排気量別に年間維持費を試算
排気量ごとに代表的な車重と実燃費を置き、今ある普通車を1年間使う費用を計算しました。任意保険、整備費、消耗品費は比較用のモデル値です。
| 排気量 | 1.0L以下 | 1.0L超~1.5L | 1.5L超~2.0L | 2.0L超~2.5L |
|---|---|---|---|---|
| 自動車税 | 2.5万円 | 3.05万円 | 3.6万円 | 4.35万円 |
| 重量税・自賠責の年割 | 約1.7万円 | 約2.1万円 | 約2.1万円 | 約2.5万円 |
| 任意保険 | 6.0万円 | 6.5万円 | 7.0万円 | 7.5万円 |
| ガソリン代 | 約9.4万円 | 約11.3万円 | 約14.2万円 | 17.0万円 |
| 車検整備・消耗品積立 | 7.5万円 | 8.5万円 | 10.0万円 | 11.5万円 |
| 年間合計 | 約27.1万円 | 約31.5万円 | 約37.0万円 | 約42.9万円 |
| 月額目安 | 約2.2万円 | 約2.6万円 | 約3.1万円 | 約3.6万円 |
排気量1.0L以下と2.0L超~2.5Lでは、年間差が約16万円になりました。
ただし、この差をそのまま「小さい車へ買い替えれば得」と考えるのは早めです。
乗り換えに120万円かかるなら、年間16万円の差を取り戻すだけでも単純計算で7年半。
今の車に大きな不具合がなく、家族の人数や荷物に合っているなら、整備して乗り続ける選択も十分に高コスパです。
自分の年間維持費へ置き換える方法
まず試算表の保険料とガソリン代を、自分の明細に置き換えてみます。次に、前回の車検で払った点検・整備費を2で割り、タイヤや修理の予備費を加えれば、かなり実感に近い数字になります。
- 月極駐車場が8,000円なら、年間9万6,000円を加える
- 年5,000kmしか走らないなら、ガソリン代をおおむね半分にする
- 雪国なら、スタッドレスタイヤの購入・交換費用も年割りする
- 13年を超える車は、税金の重課と修理予備費を確認する
節約には、買い替えの前に任意保険の運転者範囲や年齢条件、実際の走行距離区分を見直すほうが良いでしょう。
生活の便利さをほとんど変えずに、固定費だけ下げられる可能性があります。
また、年払いの費用は12で割り、毎月「車用」として別に取っておくと楽です。
年間37万円なら月約3万1,000円。車検月だけ家計が苦しくなる状態を避けやすくなり、修理するか買い替えるかも数字で考えられます。
まとめ:排気量だけでなく実燃費と車重も見る
普通車の年間維持費は、今回の条件では約27万~43万円でした。
排気量は自動車税の目安になりますが、年間総額を大きく左右するのは、実燃費、車重、任意保険、整備費です。
地方では、通勤や送迎のために普通車が絶対必要な家庭も少なくありません。
だからこそ、ただ「車に乗らない」と考えるより、まず年間額を月割りして見えるようにする。
必要な車を残しながら余計な負担を探すほうが、暮らしを崩さない節約につながります。