自動車保険を安くする見直し順:地方の2台持ちモデルで比較

夫婦それぞれの通勤に車が必要で、普通車と軽自動車を1台ずつ。
保険の更新案内が2台分届くと、「もう少し安くならないかな」と思いますよね。
とはいえ、事故のときに困る補償まで削るのは気が進みません。

自動車保険を安くするなら、まず運転する人と使い方を確認し、次に特約の重複を整理。
そのうえで、必要な補償をそろえて見積もりを比べる順がおすすめです。
車両保険を外す判断は、最後でも遅くありません。

今回の2台持ちモデルでは、年間13万8,000円と10万9,000円なら、差は2万9,000円。
月に直すと約2,417円です。
以下は実際の見積もりではなく、比較の仕方を説明するための仮定です。

最初に、2台分の契約と生活の変化を確認する

保険料を比べる前に、2台分の保険証券か契約画面を並べます。
1台ずつ更新していると、家族全体で何に入っているのか、意外と見えにくいものです。

運転者の範囲と年齢条件から見直す

夫婦しか運転しないなら、本人・配偶者限定にできるか確認します。
子どもが独立して契約だけ以前のままなら、見直す余地があります。
ただし、帰省した子どもや同居の親が運転する予定も忘れずに。

年齢条件が適用される人の範囲は商品によって異なります。
「家族で一番若い人の年齢」だけで決めず、誰がどちらの車を運転するか伝えて確認しましょう。
限定した範囲から外れる人が運転すると、補償されないおそれがあります。

通勤と走行距離は、実態に合わせる

使用目的の区分や走行距離の申告方法も、保険会社ごとに確認します。
通勤で使う場合の分類は各社共通ではありません。
安く見せるために用途を変えたり、距離を少なく申告したりせず、休日の買い物や送迎も含めて整理します。

次に、特約の重複と残したい補償を分ける

2台持ちで確認したいのが、弁護士費用特約や個人賠償責任特約です。
家族まで対象になる契約では、別の車や火災保険などと補償が重なる場合があります。

ただし、名前が同じでも対象者や事故の範囲まで同じとは限りません。
「片方を外しても、もう1台に乗る家族をカバーできるか」を保険会社に確認してから整理します。

一方、この記事の比較では、対人・対物賠償は無制限を維持します。
自分や同乗者のけがに備える人身傷害も、家族の生活に必要な金額を先に決めます。
保険料だけを見て減らすと、節約額より大きな負担を抱えかねません。

地方では、修理中の足も気になります。
2台あっても夫婦の通勤時間が重なれば、1台を貸し合うのは難しい。
代車の有無やレンタカー費用の補償も、見積もりで確認したい項目です。

地方の2台持ちモデルで、同じ条件の年間総額を比べる

夫41歳・妻40歳、地方在住で普通車と軽自動車を所有する世帯を想定します。
2台とも通勤に使い、運転は夫婦のみ。
比較条件は次のように固定します。

  • 普通車は年1万2,000km、軽自動車は年8,000km走行
  • 2台とも20等級、事故有係数適用期間0年、主な運転者はゴールド免許
  • 本人・配偶者限定で、夫婦を補償できる年齢条件を選択
  • 対人・対物賠償は無制限、人身傷害は各5,000万円・契約車搭乗中を対象
  • 車両保険は一般型で普通車150万円、軽自動車80万円。免責は各1回目5万円、2回目以降10万円
  • 必要な特約と代車条件、保険開始日をそろえ、1年間・一括払いで比較
下表の金額は、当ブログが比較方法を説明するために置いた仮の保険料です。
実在する保険会社の見積額、相場、節約実績ではありません。
人身傷害の金額も設定例であり、すべての家庭に十分とは限りません。
比較項目 現在の会社の継続案 他社見積もり想定A 他社見積もり想定B
普通車・年額 84,000円 72,000円 66,000円
軽自動車・年額 54,000円 46,000円 43,000円
2台の年間合計 138,000円 118,000円 109,000円
継続案との差額 ― 年20,000円 年29,000円

比べる相手は、昨年払った保険料より、同じ開始日の継続案です。
等級や保険料改定の影響が混ざりにくくなります。
実際には2~3社で見積もりを取り、補償の対象外となる事故や特約の違いまで照合しましょう。

安い会社が2台とも同じとは限りません。
まとめる場合の割引も含め、別々に契約した総額と比べます。
手続きや事故時の相談に不安がある家庭なら、担当者へ相談できる利便性も判断材料になります。

車両保険と免責は、貯金で負担できるかを基準にする

同じ補償で比べても予算を超えるなら、車両保険を検討します。
免責とは、保険を使う際の自己負担額のこと。
一般に、自己負担額を上げると保険料を抑えられます。

たとえば、1回目の免責を5万円から10万円へ変えて年6,000円安くなると仮定します。
節約は月500円ですが、対象となる修理では自己負担が5万円増える可能性があります。
差額を急に払えるか、と考えると判断しやすくなります。

貯金に余裕があり、小さな修理を自費で賄える家庭には候補になります。
反対に、修理代で生活費が足りなくなるなら、無理に上げる必要はありません。
車両保険を外すかどうかも、年式だけでなく、全損後に通勤用の車を用意できるかで考えたいところです。

更新前に、2台分の見積もりを並べてみる

見直しの順は「使い方の確認→重複の整理→同じ補償で比較→必要なら自己負担を調整」です。
まず2台分の契約を手元に置き、運転者と年間走行距離をメモするところから始めてみてください。

保険料の決まり方は「自動車保険はいくら?年代・等級・補償別の目安」でも整理しています。
乗り換える際は、新しい契約の開始日時と等級の引継ぎを確認してから、今の契約を終了する手続きを進めます。

毎日の通勤や送迎に必要な2台。
その安心を残したうえで負担が下がれば、家計にも少し余裕が生まれます。

制度・商品説明の出典:日本損害保険協会「任意の自動車保険の特約」「告知事項や通知事項」、ソニー損保「弁護士特約」「事故リスクに応じて変わる保険料」「車両保険の免責金額」。2026年10月14日確認。補償・割引・申告方法は商品や契約時期で異なります。