実燃費の計算方法は、「走った距離÷使ったガソリン量」です。たとえば450km走り、次の給油で30L入ったなら、実燃費は15km/Lになります。
車のメーターに出る平均燃費も便利ですが、給油量から求めた数字と同じになるとは限りません。ガソリン代を見積もるなら満タン法、運転中の変化を見るならメーター表示と、目的に合わせて使い分けるのが分かりやすい方法です。
実燃費は満タン法なら4ステップで計算できる
満タン法とは、満タンから次の満タンまでに走った距離と、次回入ったガソリン量で燃費を求める方法です。車に平均燃費の表示がなくても計算できます。
1.最初の給油で満タンにする
いつもどおり給油し、給油機が自動で止まったところを満タンの目安にします。給油後はトリップメーターを0kmに戻してください。トリップメーターは、区間の走行距離を測る数字です。
リセットを忘れそうなら、メーターをスマートフォンで撮っておくだけでも構いません。総走行距離を記録し、次回との差を出す方法でも計算できます。
2.普段どおりに走る
通勤や買い物、家族の送迎など、いつもの使い方で走ります。短い距離で給油すると、わずかな給油量の違いが結果に大きく出ます。燃料を無理に使い切る必要はありませんが、ある程度走ってから測るほうが安定します。
3.次回も満タンまで給油する
次の給油では、トリップメーターの走行距離とレシートの給油量を残します。できれば同じ給油所を使い、前回と同じく自動停止まで入れると条件をそろえやすくなります。自動停止後の継ぎ足し給油はせず、毎回同じ止め方にするのがポイントです。
4.走行距離を給油量で割る
450km走って30L入った場合は、次の計算です。
この車は、ガソリン1Lで約15km走った計算になります。
電卓では「450÷30」と入力するだけです。レシートの支払額ではなく、給油量を使う点に注意してください。ガソリンの単価が変わっても、実燃費の計算には影響しません。
満タン法とメーター表示が違うのは珍しくない
車の平均燃費は、車側が走行状況などをもとに計算して表示する参考値です。一方の満タン法は、給油機で入った量を使います。そもそも数字を出す仕組みが違うため、同じ区間を測っても差が出ることがあります。
また、メーターには「エンジン始動後」「リセット後」「給油後」など、車種によって異なる表示があります。満タン法と比べるときは、給油直後にトリップメーターと平均燃費を同時にリセットし、同じ区間にそろえましょう。操作方法は車の取扱説明書で確認できます。
たとえば満タン法が15.0km/L、メーター表示が16.0km/Lなら、差は1.0km/Lです。割合では約6.7%、メーターのほうが高い計算です。一度の差だけで故障と決めつけず、数回分を比べて傾向を見ると判断しやすくなります。
満タン法の誤差を小さくするコツ
満タン法も完全に正確な測定ではありません。車の傾き、給油機が止まる位置、ガソリンの泡立ちなどで、毎回入る量が少し変わるためです。
- 給油ごとに同じタイミングでトリップメーターをリセットする
- できるだけ同じ給油所、同じ自動停止の位置で満タンにする
- 走行距離が短すぎる状態で比べない
- 1回だけでなく、3~5回分の平均を見る
- 2台持ちの家庭は、車ごとにレシートや記録を分ける
3回分なら、それぞれの燃費を足して3で割るより、3回分の総走行距離を総給油量で割るほうが実態に近づきます。たとえば合計1,320km、合計90Lなら、平均実燃費は約14.7km/Lです。
冬の短距離運転、夏のエアコン、渋滞、雪道、スタッドレスタイヤなどで燃費そのものも変わります。地方で通勤距離が長い家庭は、春と冬を分けて記録すると、季節ごとのガソリン代を組みやすくなります。
家計の計算には満タン法の平均値を使う
年間のガソリン代は「年間走行距離÷実燃費×ガソリン単価」で見積もれます。年間1万km、実燃費15km/L、ガソリン175円/Lなら、年間のガソリン代は約11万6,700円です。
メーター表示は、運転のしかたを見直すには便利です。急発進を減らした日や、渋滞が少ない道を走った日の変化がすぐ分かります。ただし、家計の予算には、直近3~5回の満タン法で出した平均値を使うほうが現実に近くなります。
まとめ
- 実燃費は「走行距離÷給油量」で計算する
- 満タン法では、満タン時に距離をリセットし、次の満タン時の給油量を使う
- メーター表示と満タン法は仕組みが違うため、数字がずれることがある
- 1回の結果で判断せず、3~5回分の総走行距離と総給油量で平均を見る
- 家計の予算には満タン法、日々の運転確認にはメーター表示が使いやすい
まずは次の給油でトリップメーターを0kmに戻し、レシートを1枚残してみてください。実燃費が分かれば、毎月のガソリン代や、燃費のよい車へ乗り換えた場合の差額も計算しやすくなります。
車種ごとの表示条件やリセット方法は、ご自身の車の取扱説明書をご確認ください。