2026年のガソリン代は、暫定税率の廃止で以前より1Lあたり25.1円分の税負担が軽くなっています。ただし、中東情勢による原油高が重なり、値下がり分がそのまま店頭価格に見える状況ではありません。政府は3月から別の補助を始め、全国平均を170円程度に抑えています。
家計では「暫定税率の廃止は継続する負担減」「いまの補助は単価が変わる緊急措置」と分けて考えるのが分かりやすいでしょう。
2026年は暫定税率が廃止、補助で170円程度に抑制
ガソリンの暫定税率は2025年12月31日に廃止済み
ガソリンにかかる揮発油税と地方揮発油税は、暫定税率があったときの合計53.8円/Lから、本則税率の28.7円/Lへ下がりました。差は25.1円/Lです。2026年に給油するガソリンには、すでに廃止後の税率が適用されています。
ただし、ガソリンの税金がすべてなくなったわけではありません。本則分の28.7円/Lに加え、石油石炭税や消費税も残ります。「暫定税率廃止=ガソリンが非課税」ではない点には注意が必要です。
2026年3月からは緊急の価格支援を実施
暫定税率の廃止後、中東情勢を受けて原油価格が上昇しました。政府は3月19日から、レギュラーガソリンの全国平均が170円程度を超える見込みの場合、超える部分を補助する緊急措置を実施しています。
補助金はドライバーへ直接振り込まれるものではありません。元売り・輸入事業者へ卸価格を下げる原資として支給され、店頭価格を抑える仕組みです。申請やクーポンは不要ですが、補助した在庫への入れ替わりや地域の輸送費があるため、近所の価格がすぐ同じ幅だけ下がるとは限りません。
家計負担は月・年でいくら変わる?
年間1万km、実燃費15km/Lのクルマなら、使うガソリンは年間約667L、月平均約56Lです。この条件で制度上の差額を計算すると、次のようになります。
| 比較する負担減 | 1Lあたり | 月平均 | 年間換算 |
|---|---|---|---|
| 暫定税率の廃止 | 25.1円 | 約1,400円 | 約1万6,700円 |
| 7月30日からの補助 | 28.2円 | 約1,570円 | 約1万8,800円 |
補助の年間換算は、28.2円/Lが1年間続いたと仮定した参考値です。実際は週ごとに変わり、終了時期も原油価格や中東情勢などで判断されます。家計簿では年間1万8,800円の節約と決め打ちせず、直近の給油単価で月ごとに見直すほうが安全です。
2台持ちで年間2万km走る家庭なら、同じ燃費の場合は金額もほぼ2倍です。地方で夫婦ともクルマ通勤という世帯ほど、1Lの差が家計へ効いてきます。
暫定税率がなくなっても安さを感じにくい理由
店頭価格は税金だけで決まりません。原油価格、為替、輸送費、スタンドの仕入れ時期なども動くからです。2026年3月16日の全国平均は190.8円/Lまで上がりました。その後は補助により170円程度へ戻っています。
つまり、暫定税率廃止による25.1円分の負担減はありますが、同時期の原油高が一部を打ち消しています。「廃止されたのに25円下がっていない」と感じても、制度が反映されていないとは限りません。
また、7月27日の170.1円/Lは全国平均です。製油所から遠い地域や離島では高くなりやすく、会員価格や現金価格でも差が出ます。全国平均との比較だけで、いつもの給油所が割高とは判断できません。
家計で今できる確認は3つ
- 給油レシートに「単価・数量・合計額」を残し、月の使用量を把握する
- 補助額ではなく、実際に払った店頭単価でガソリン代を見積もる
- 通勤距離が長い家庭や2台持ちは、1円/Lの差より走行距離と実燃費も一緒に見直す
安い給油所を探して遠回りすると、燃料と時間を余計に使うことがあります。買い物や通勤経路にある店舗を2~3か所比べる程度が現実的です。タイヤの空気圧や不要な荷物も確認し、補助が縮小しても慌てない使い方にしておくと負担を抑えやすくなります。
まとめ
- ガソリンの暫定税率25.1円/Lは2025年12月31日に廃止済み
- 2026年は原油高への緊急補助で、全国平均を170円程度に抑えている
- 7月30日~8月5日の補助は28.2円/Lだが、毎週変わる
- 年間1万km・実燃費15km/Lなら、暫定税率廃止の負担減は年約1万6,700円が目安
まずは直近3回分のレシートから平均単価と月の給油量を出してみてください。ニュースの補助額だけでなく、自分の家計でいくら動くかが見えれば、無理のない燃料費予算を組みやすくなります。
価格と補助単価は変動するため、公開前と更新時に最新値をご確認ください。